ファッションショー通信⑧ 【Re Challenge】編
前回に引き続き、ファッションショーを構成する一つ一つのシーンの衣装制作の様子をクローズアップして皆さんにご紹介していきます。 ——— こんにちは! このシーンのコンセプトを教えてください。 私たちのシーンは「後悔からの再挑戦。その姿からあふれ出す輝きと感情の揺れ動きの美しさ」をコンセプトにしています。後悔そのものは辛く暗い感情ですが、それは同時に自分自身を見つめるということでもあります。「自分を見つめ直して再び挑戦しようと思うことはその人を成長させることに繋がる」と、私たちは考えました。
このテーマにした理由は何ですか? 私たちメンバーは、もともと「美しいものや優雅なものを作りたい」と思っていました。そこで、水を表現すれば美しいのではという話に至りましたが、それだけでは面白みがないと思いました。そこで、水をイメージした造形で人の感情を表現してみようということになりました。そして、後悔から再び前を向いて挑戦しようとする前向きな気持ちは美しいと思い、今回のテーマに決めました。
衣装のデザインの特徴は何ですか?
デザインの特徴は、布をふんだんに用いて水の動きを表現しているところです。また、「後悔」という気持ちを表現するために全体的に深みのある青で統一しました。その青もただ深みがあるだけでなく、ベロアやサテンといった光沢のある布地を使用することで「挑戦」という前向きな気持ちも表現しています。さらに、衣装に使われているオーガンジーの重なりは、「後悔の積み重なり」を表しています。そして、そのオーガンジー(後悔)が重なっていくと美しくなるため、暗い気持ちがやがて「挑戦」という前向きな感情に変わるという意味を込めました。
衣装を制作するうえで大変だったことは何でしょうか? どの衣装にもふんだんに使用しているオーガンジーの扱いでした。オーガンジーはなかなか思うような形になってくれないのでとても大変でしたが、シーンのコンセプトを表現するうえでとても重要な役割を果たしてくれています。 このシーンの見どころは何でしょうか? 水の動きをモチーフにしているので、水の動きが美しく見えるように制作しています。ぜひ、衣装から水の動きを感じ取っていただければと思います!
・・・ということでした! ——— |