創造的休暇を過ごすために VOL.19

プロダクトデザインコースのナカダです。
今回は、『JAZZ』のレコードを紹介します。私的推薦~でも聴きやすいのを
この機会に『JAZZ』を聴き始めてはいかがでしょうか?

 

学生時代にJAZZを始めて、今でも社会人BIG BANDとか演っているのです。
今のようにNETで視聴など出来ない時代、JAZZ喫茶やFMで音源を聴いて
アルバイトして貯めたお金で買っていたCDが、今や1000枚以上になってしまいました。
ワタシはテナーサックスを演っているのですが、じつはピアノの音が好きなのですね。
好きなピアニストも何人かいるのですが、とくに好きなピアニストがいます。

キース・ジャレット(1945年5月8日-/アメリカ) もうすぐ誕生日で75歳!

『JAZZ』は、19世紀末から20世紀初頭にニューオリンズなどアメリカ南部で誕生した音楽です。
当初アフリカからの移民たちが奏でた賛美歌や葬送曲から始まり、ブルースなど様々なサウンドと融合しながら現在まで進化し続けている音楽です。
その特徴の一つに即興演奏(インプロヴィゼーション=アドリブ)という要素があります。
これは、進行するコードの中で自由にメロディーを奏でて良いというものです。
ここまでの歴史だけでも、モダンデザインとの共通点が多いな…と感じませんか?

 

さてキース・ジャレットに話を戻します。彼は3歳の頃よりクラシックピアノの教育を受けます。
なんと8歳の頃には、プロピアニストとしての活動を始めています。高校時代にJAZZに傾倒しました。
音楽大学進学後はニューヨークを中心にジャズピアニストとしての活動を始めます。
その後の活躍は、現在に至るまで枚挙にいとまがないほどです。
クラシック音楽からの影響が強い演奏に『生命・愛・死・平和・再生・光…』などを感じるのです。
様々な編成での録音を残していますが、代表的な演奏を4つ紹介しますね。

 

 


『THE KÖLN CONCERT』(KEITH JARRETT/ECM-1064/1975)
1975年1月24日,ケルンのオペラハウスでのソロコンサート。17歳のドイツ青年が企画した演奏会。
コンディションの悪いベーゼンドルファーの前に体調の悪かったキースが座ったのが、夜中の23時半。
その後起きた奇跡に耳を澄ませてみてください。

 

 

『DEATH AND FLOWER』生と死の幻想(KEITH JARRETT/IMPULSE-ASD-9301/1974)
Dewey Redman(ts),Charlie Haden(b),Paul Motian(dms),Guiherme Franco(per)

「アメリカン・カルテット」として当時20代のキースがたどり着いた一つの頂点といえる演奏。
「私達はもっと花のように努めるべきである。彼らにとっては毎日が生であり、死でもある…」
というキースの言葉を想像しながら聴いてみてください。

 

 

『MY SONG』(KEITH JARRETT/ECM-1115/1977)
Jan Garbarek(ts,ss),Palle Danielsson(b),Jon Christensen(dms)

「ヨーロピアン・カルテット」として北欧のミュージシャンとオスロでのスタジオ録音。
映画やCMにも何度も使われたコトのあるアルバムです。ただただ、美しすぎます!
一面雪で覆われた白黒の世界に雪解けが来て、生命が動きだすような…感じでしょうか?

 

 

『Standards,Vol.1/Vol.2』(KEITH JARRETT/ECM-1255,1289/1983)
Keith Jarrett(p),Gary Peacock(b),Jack DeJohnette(dms)

「スタンダーズ・トリオ」として最初のニューヨークでのスタジオ録音。
様々な編成で活動してきたキースが、JAZZの王道ピアノ・トリオでスタンダード曲を

…原点回帰? しかしコレは、進化でした!

 

 

このスタンダーズ・トリオは、日本にも度々訪れています。

1986年10月26日に昭和女子大学・人見記念講堂でのコンサートは、DVDにもなっています。
偶然にも、ワタシが初めて昭和女子大学を訪れたのは、
そのキース・ジャレットのコンサートなのです!

ナカダシロウ

 

illustration:佐原輝夫(環境デザイン学科非常勤講師)

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