創造的休暇を過ごすために vol.4

プロダクトコース 特命講師の三星です。

今回は割とさくっと読める本を紹介します。

 

「アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語」

 

 

ナウル共和国という実際の国(島)の顛末をとても簡単に、
そしてわかりやすい絵とともに紹介した本です。

 

この国は、タイトルにあるように
アホウドリの糞がとても長い時間の間に堆積し、
そうしてできた島に人が住んでいました。

 

汚いと思うかもしれませんが、
アホウドリの糞というのはものすごく長い時間が立つとリン鉱石という
肥料の原料になります。

このリン鉱石を採掘することで
この国は莫大な利益を得ることができました。

 

国民は税金もなく、なにもしなくても遊んで暮らせるような収入がありました。
労働しているのはみんな外国人、
世界各国のグルメもあつまり、
国民はほぼ毎日遊んでいる夢のような日々。

もともと漁が国の生業だったのですが
そんな日々が長く続くあいだ、
国民は働くということをすっかり忘れてしまいました。

海で魚を獲る技術はもちろん、
労働の意味や、労働の楽しささえも。

 

え?と思うかもしれませんが、
働くということや、働いたお金で日々を営むということも
それをやったことがない人にはよくわからない価値観なのです。

 

ただ、当たり前ですが、資源には限度があり、
次第にリン鉱石はとれなくなっていきます。

働くことをすっかり忘れてしまったナウル国は、
色々と悪いことに手を出し始めて(マネーロンダリングの温床とか)、
国としてはだんだんと傾いていくのですが、、

 

と、おとぎ話のようですが、これは本当にあった国の話です。

ここまで聞いて、この国、馬鹿だなぁと思う人もいると思います。
僕も最初はそうでした。
ただ、ちょっと立ち止まると本当にそうだろうかとも思います。

 

国にお金がいっぱいあって、
そのお金をくれるとなったら、
断れる人はいるでしょうか。

 

目の前のお金と、
自分たちの資源とをきちんと把握して、
それでもNOと言えるほど、私たちは正確に自分たちの国に対しての情報を持っているでしょうか。

本当にナウルの人たちはただ愚かなだけだったのでしょうか。

 

 

資源、政治、労働、そして国、これらの意味はなんだろうかと
とても簡単なお話をもとに考えさせられる良い本です。

しかもものすごく読みやすく、
デザインもすばらしいので是非!(しかもしかもamazonですっごく安く買えます)

 

三星安澄 特任講師

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