創造的休暇を過ごすために vol.27

特命講師の三星です。

今日は読むものではなくて、体験するものを紹介します。

体験といっても大したものではなくて、
日々暮らす中で手にとったり、使ったりするものです。

 

プロダクトをデザインする上で
事前に考えなければいけないことは色々とありますが、
そうであっても、やはり製品自体の「かたち」はとても大事です。

 

その「かたち」のデザイン力というか、
形態に関しての感覚を鍛えるのに手っ取り早いのは、
きちんとデザインされたものを日々選び、使うということです。

 

ただ、きちんとデザインしたものを

学生のみんなが手にするのはそれなりに大変なことだと思うので、
僕がおすすめするのは、カトラリーを選ぶことです。

 

スプーンやフォーク、ナイフなどは、
照明や椅子などに比べると手頃な金額で手に入れることができます。
しかも毎日使うので、手にその形や美しさをなじませることができます。

 


以下に三つほど紹介します。

 

柳宗理
言わずと知れた、日本のプロダクトデザインの草分け的な存在の柳宗理は
カトラリーもたくさんデザインしています。
鍋やフライパンといった調理器具のデザインも
使い勝手と美しさが融合したとても素晴らしいものばかりですが、
同じデザインのトーンでできているスプーンやフォークもとても可愛らしく、
和、洋、中、デザートと様々なシーンで活躍します。しかも丈夫。
スプーンも800円程度から手に入り、しかも一生使えるので、
少しずつ集めていくのもいいと思います。

 

kinto
kintoは北欧テイストな食器メーカーですが、実は日本の会社。
そして最近はプロダクトデザイナーの柴田文江さんが手掛けているものもあります。
おすすめは子供用の食器の、BONBOのシリーズです。
柴田さんらしい曲線が特徴で、
柔らかくあたたかく、でも甘くなりすぎない、とても上品な食器です。
子供むけとはいえ、プレートなんかはみなさん十分日常使いできるものだと思います。

 

無印良品
最後に紹介するのは、みなさんもご存知、無印良品のカトラリーです。
あまりに身近な存在に、え?と思うかもしれませんが、
無印良品はすごいですよ。
無印良品のカトラリーは公表はしていませんが、
ほぼまちがいなく、ジャスパー・モリソンがてがけています。
ジャスパー・モリソンは、日本では深澤直人さんと一緒に
「Super normal」という定義を作って、
日常にある、何も意識はしないのだけれど、だからこそ洗練されたデザイン
というかなり高度なデザインを提唱している人です。
また器は森正洋さんが(おそらく)手掛けていて、
森さんも食器のデザイン界では第一人者。
その二人がこれまでの経験を生かしたデザインのものが
誰でも手に取れるというのは本当に幸せなことだと思います。

 

 

冒頭の繰り返しになりますが、
日々使うものは、少しずつみなさん自身を形づくっていきます。

100円ショップやIK○ Aが悪いとは言いませんが、
きちんとデザインしたものを、身の回りに置くことが、
デザイナーになる第一歩だと思うので、参考まで。

 

プロダクトコース 特命講師 三星安澄

 

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