アクセサリーミュージアム館長の田中元子先生をお招きし、「コスチュームジュエリーと私」というテーマで講義をしていただきました。
アクセサリー製造会社をお父様から引き継がれ、アクセサリーと共に50余年歩んでこられた田中先生は、日本におけるコスチュームジュエリー界の草分け的存在であり、講義では、豊富な写真資料をもとに、コスチュームジュエリーの変遷について、各時代の特徴的な素材、技法、文化、風俗とともにお話をしていただきました。
アクセサリーという言葉の意味、ジュエリーとコスチュームジュエリーの違い、オートクチュールとコスチュームジュエリーのルーツなど解説をしていただき、常にファッションと共に人々の身近にあり、時代を反映したコスチュームジュエリーについて、理解を深めることができました。
2013年3月に出版されたご著書「コスチュームジュエリーの世界―田中元子アクセサリーコレクション―」(アクセサリーミュージアム発行)は、ミュージアム収蔵の素晴らしいコレクションをまとめられた研究書で、ファッションはもとよりデザイン関係者にとっての必読書であると思われます。
世界を股にかけて活躍をされてきた先生のお話はとても力強く、魅力的で、充実した90分でした。
(教授 谷井淑子)