卒業研究 2023年度 プロダクトデザインコース
和紙繊維の特性を生かした製品提案
山田栞
和紙が「紙」になる前の原料から扱う経験をきっかけに、パルプと違った繊維一本一本の長さや繊維同士の強い結びつき、独特の模様に魅力を感じた。『和紙のカケラ』は、和紙の原料となる繊維に着目し、薄い板を用いて繊維を引っ掛けることでできるパーツを紡ぎ、様々な表現を可能にしている。パーツ同士は水で濡らした刷毛で繊維を絡ませて接着しており、繊維自体が接着剤の役割を果たしている。和紙繊維の特性を利用した構造を施すことで、視覚だけでなく構造としても、和紙の新たな扱い方と楽しみ方を提案する。
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