ファッションを見通す力と企画力を育む
アパレルの企画からデザイン・生産・販売までのファッションビジネスの流れに沿って理論とスキルをトータルに学び、社会から求められるファッション産業の多様な課題に対応できる基礎知識、情報分析力、企画力、技術力、マネジメント力を育成します。海外の教育機関との交流や研修旅行などグローバルな感覚を身につける機会を設けています。
アパレルの企画からデザイン・生産・販売までのファッションビジネスの流れに沿って理論とスキルをトータルに学び、社会から求められるファッション産業の多様な課題に対応できる基礎知識、情報分析力、企画力、技術力、マネジメント力を育成します。海外の教育機関との交流や研修旅行などグローバルな感覚を身につける機会を設けています。
ファッションデザインについて識る
ファッションデザインは、私たちの身体や装い、ライフスタイルと密接に関係するデザイン領域です。衣服がどのように作られ、どのような素材が使われ、どのような加工が行われ、社会のなかでどのように消費されるのかについて学びます。
デザインとマネジメントという2つの視点から、専門性を高める
モード、テキスタイル、クラフトというの三つの基礎演習を通じて、ファッションをデザインするために必要な専門的スキルについて習得していきます。また、マーケティングやブランディングの現状について具体的な事例に触れながら学ぶことで、ファッションをマネジメントするために必要な能力を養います。
社会とつながるファッションデザインの実践
2年次までに習得したファッションデザインとマネジメントについての基礎的な学びを活かし、社会に向けて発信するファッションショー企画や企業連携プロジェクトなどに取り組みます。それらを通じて、実践的なファッションの活用方法について学びます。
オリジナリティを生み出す総合力
卒業研究では、卒業制作か卒業論文のどちらかを選択し、取り組みます。ファッションデザインおよびマネジメントの現状の問題点を発見し、オリジナルの視点から、社会に向けて解決策を提案する力を育みます。
デザインや素材、マーケティング、ブランディングといった多角的な視点をもち、日々変化するファッションの世界で活躍するために必要な理論・技術を習得します。社会における課題やアパレル業界の潮流を読み取り、科学的・デザイン的アプローチによりファッションを提案することができることを目指します。
ファッションデザインについて識る
ファッションデザインは、私たちの身体や装い、ライフスタイルと密接に関係するデザイン領域です。1年次では、衣服がどのように作られ、どのような素材が使われ、どのような加工が行われ、社会のなかでどのように消費されるのかについて学びます。また、マテリアルとイメージを編集することで、ファッショナブルなものをつくり出す方法と理論について習得していきます。
ファッション分野におけるデザイン計画および表現の基礎を身につける科目です。衣服造形表現の基礎的スキルの修得やデザイン企画の基本を学んでいきます。具体的には、ターゲットを意識したエプロン、シャツ、ネクタイの三つのアイテムの制作を通じて、布地や糸などの素材、ミシンなどの機器の扱い方、衣服の基本構成について理解するとともに、基礎的な縫製技術と企画の視点を習得します。
ファッションデザインの歴史を概観しながら、わたしたちが日常的に着る「洋服」が、時代や社会のなかでどのように生み出され、価値付けられ、消費されているのかについての学びます。また、ファッションがジェンダーやエスニシティなど、私たちのアイデンティティの諸問題といかに結びつき、実践されてきたのかについての理解を深めることで、昨今の課題となっているSDGs、環境問題、人権問題などについての解決策を探ります。
9枚のスクエア写真を3×3で並べることで、私らしさを表現する課題。写真撮影、レイアウトなどを工夫することで、イメージを編集するということについて学ぶ。また、おしゃれという数値化しづらいもの、感覚的なものをデザインすることに触れる。
2分の1サイズのミニボディを使用し、立体裁断(ドレーピング)を体験する。柔らかく可変的であるという布の特性についての理解を深める。
デザインとマネジメントという2つの視点から、専門性を高める
モード、テキスタイル、クラフトというの三つの基礎演習から、ファッションデザインの専門的なスキルを習得していきます。また、マーケティングやブランディングの現状などについて具体的な事例に触れながら学んでいくことで、ファッションの現状と未来を読み解くリテラシーを磨きます。
洋服のデザイン・設計・制作の基礎を学ぶ授業です。2年次前期は、パターン設計スキルの習得を目標に、ブラウスなどのトップスをデザイン・設計し、制作、縫製します。後期は、様々な素材への展開を中心に、スカートやズボンなどのボトムスの構成について学びます。なお、3年次ではコンセプトを中心とした発想を形にするものづくりに取り組みます。その他、テキスタイル(染色や織物)、クラフト(革、刺繍など)の基礎演習も用意されています。
アパレル業界における実務経験が豊富な講師のもと、商品企画、プロモーション企画の重要性や実態把握に向けての基礎的知識の習得と理解促進を図ります。流行や市場の動向に関する資料収集と分析、商品企画のプロセス・手法について具体的な事例と演習を取り入れながら学んでいきます。市場に流通している商品について、その企画背景、意図、商品化、消費者訴求までのプロセスを理解することで、ブランド商品企画を自ら提案できるレベルに到達することを目指します。
威厳や自信を想起させる「黒」と純粋や繊細さと結びつく「白」の配色にこだわったパンツを作成。今日の流行を意識し、フレアシルエットを採用している。
2年生前期はろうけつ染、絞り染、型染の課題に取り組む。写真は、テキスタイルデザインの基本となる「モチーフのリピートと配置」をデザインした絞り染による風呂敷。絞り染は縫い絞ることで、防染(染料の侵入を防ぐこと)し、柄を表現する手法で、括り方の違いによる効果を把握してデザインを考える必要がある。
社会とつながるファッションデザインの実践
2年次までに習得したファッションデザインとマネジメントについての基礎的な学びを活かし、社会に向けて発信していく実践的な取り組みに力を入れます。具体的には、ファッションショーの企画から制作までを行うプロジェクトや、外部の企業と提携して企画を立案し、実践する演習などが用意されています。
2〜4年生が協力し、1年かけてファッションショーの制作に取り組みます。ファッションショーの企画、運営、制作を通して、デザイン、マネジメント、プレゼンテーション能力を養います。2021年度は、「My fav.」というテーマで、8つのブランドの合同ファッションショーを行いました。
ファッションに関係する製品やプロジェクト、サービスなどをプランニング=企画する方法について、体験的・実践的に学習します。外部企業の協力のもと、学生が企画を提案する演習を重ねることで、プレゼンする力を実践的に身につけます。2021年度は、ファッションビルにおけるポップアップ企画(株式会社ワールド、大丸松坂屋)、身体障がい者のためのファッション企画(任意団体コオフク)を行い、いくつかの企画は2022年度に実施予定です。
株式会社ワールドが取り組む「246.st MARKET」(於横浜ニュウマン)との産学連携企画に向けて、ショーウィンドウ、ワークショップ、出店ブランドのピックアップなどの9つの企画をプレゼン。
SNSの誹謗中傷やルッキズムをテーマに、自己と他者との見る/見られる関係を見つめ直す。ハーシーズチョコレートのパッケージをサンプリングしたワンピースを制作することで、ステレオタイプなイメージで包装する/される私というアイデンティティの所在を探る。
オリジナリティを生み出す総合力
4年次で取り組む卒業研究では、卒業制作か卒業論文のどちらかを選択します。専門分野の異なる4つのゼミのいずれかに所属し、教員およびゼミ生同士でディスカッションを重ねながら、個々のテーマを設定し、掘り下げていきます。先行研究や現状のリサーチを踏まえ、ファッションデザインおよびマネジメントの現在の課題を発見し、オリジナルな視点から、社会に向けて解決策を提案する力を育みます。
サスティナブルや環境問題をテーマに扱う学生が増えてきているのが昨今の傾向としてありますが、加えて、2021年度は、着る人に合ったオーダーメイドサービスの提案や、着回し・カスタマイズが可能なデザインの制作といった、着用者の「パーソナリティ」を意識した制作が多く見られました。
2021年度は、フェスファッションやファッション誌に関する研究、大学生のクローゼット事情から考えるサステナビリティ研究、ピンクという色彩の文化史・ジェンダー的研究、天然素材を用いた洗剤の洗浄能力の実験、日傘の遮光性の実験などの研究に取り組みました。
移ろいやすく不安定な気持ちを、“cloudy then sunny”=“曇りのち晴れ”という言葉で表現した。 焦りや不安など、どんよりとした気持ちになることがあっても、必ず晴れの日はやってくる。 “Nuno felting”の技法を用いることで、優しい希望に包まれたときのような服を提案した。
持続可能な社会に向けたサスティナブルなアパレルブランドの提案。 シンプルなフォルムを紐で調節できる仕掛けや、染色や裁ち直しによるアップサイクルのサービスなど、飽きずに長く着用できる工夫を盛り込んだ。服としての寿命を延ばすことで、「買って終わり」というあり方を変え、環境への配慮や服に対する意識や行動を見つめ直してほしい。
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