創造的休暇を過ごすために vol.17

2020,05.02 プロダクト

プロダクトデザインコース「プロダクトデザイン演習Ⅱ2A」を担当しています、
非常勤講師、minnaの長谷川です。

普段はグラフィックやプロダクト、空間などをトータルに手がける仕事を多く
手がけています。気になる人はminnaのHPをご覧ください!

はやいもので、今年で非常勤講師4年目になります。
授業は「ブランディング」をテーマに、つくる事から伝えることまで、
トータルで魅せるデザイン力を養うことを目指しています。

後期の担当なので、コロナウイルスの影響が収まって、
教室でみなさんと対面で授業ができることを心から願っています。
もしオンライン授業だったとしても、わかりやすく、楽しんでもらえるように
準備しておくのでご安心ください!

STAY HOMEな日々が続いていますが、みなさんどのように過ごしていますか?
なかなか終わりが見えず、モヤモヤしてしまいますが、
そんな気持ちを吹き飛ばすような元気がでる本を紹介したいと思います。


かおPLAY!」(2020/tupera tupera著/ブルーシープ)

4月10日、東京・立川にOPEN予定だった新しい美術館「PLAY! MUSEUM」(現在、開館延期中です)。
その美術館の開館記念展「tupera tuperaのかおてん.」の公式ブックが「かおPLAY!」です。

僕たちminnaは、開館記念展のグラフィックと会場空間のデザインを担当したのですが、
本当にすごい熱量の展覧会です。
誤解を恐れずに言えば、クリエイターが全身全霊で本気でふざけているような展覧会です。

10年間仕事をしてきた中でも、
デザイン作業中にこんなに笑ったことは始めてかもしれません。
世の中が落ち着き、開館した暁には、みなさんにも是非体験してもらいたいです!

展覧会は、いつから体験してもらえるかわかりませんが、
公式ブックの「かおPLAY!」は先行発売を開始しました。

日本の絵本業界を牽引するtupera tuperaさんと、
グラフィックデザイン業界のTOPを走り続けられている
ALL RIGHT GRAPHICSさんのコラボレーションで完成した「かおPLAY!」。
難しいことは考えず、まずは読んで、体験して、笑ってください。
笑うと気持ちは明るくなり、意識も前向きに、体も軽くなります。

今、人に会えない分、日常で自然と笑うことも減っているのではないでしょうか?
子どもは1日およそ400回笑うと言われていますが、おとなが1日に笑う回数は平均で13回だそうです。
子どもの柔軟な発想や好奇心、未来を感じさせる底知れぬエネルギーは、
笑うことで起こるハッピーなパワーも関係しているのではないかとも感じています。

大人になるにつれて笑うことから離れてしまった上に、人に会って笑い合えない今だからこそ、
「クリエイターの本気のおふざけ」が詰まった笑える1冊を、ぼくはオススメします。

昨今、デザインは「社会に対して」とか「環境負荷」など、考える領域も拡がり、複雑になってきています。
それらを意識することは、これからの時代を生きるデザイナーにとって必要不可欠なのは言うまでもありません。
でも、こんな時だからこそ、何にも捉われずにシンプルに、「心が動いて、ワクワクする!笑顔になれる!」という
デザインの持つハッピーなパワーや可能性を感じてみてください。

なんだかんだ言って、デザインってやっぱり最高に楽しいです。

minna 長谷川哲士(環境デザイン学科 非常勤講師)

 

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