2023 THE POWER OF ASIAN DESIGNに参加してきました

2023,05.07 プロダクト教員紹介

4/20から五日間、台湾台中で開催されていた国際セミナーとワークショップに参加してきました。
この企画はIDC(International Design Competition)が主催していて、
アメリカ、韓国、香港、シンガポール、インド、そして日本の6カ国のデザイナーが大学生向けに三日間講義をするというもの。

その企画自体、日本からするとかなり豪華ですが、会場の作り込みから何からとても力が入ったイベントでした。

私は台湾との関わりはもう数年になります。
馬祖島での村や公共施設のサイン計画から昨年のTAIWAN DESIGN EXPOなどに参加させていただいて、
その度に台湾の人のデザインに対しての熱意をいつも感じさせられます。

台湾は島国なので自然資源が乏しく、
そのかわりとして人的な資源に対しての支援を多くしているということでした。

その一環として、デザイン教育に対しても国が後押しする形で、
学生にも色々な機会を与えています。
今回の国際セミナーとワークショップもその流れにあるものだと、
主催者の一人であるApex Lin先生からも伝えられました。

今回の舞台は台中にある亜州大学(アジア大学)。
ここのデザイン棟に行くと、壁面には海外受賞した学生の作品のバナーがずらっと並びます。
この大学はいわゆる美術大学ではないということで本学とも近い存在ですが、
Red Dot、iF、NY ADCなど海外のデザイン賞への応募をかなり学生にプッシュしていて、
毎年少なくない数の学生が受賞しているということでした。

三日間のセミナーではそんな熱意のある学生たちに、
建築からグラフィックまでさまざまなジャンルのデザイナーが
自身の仕事とキャリアについて色々とお話しをし、ワークショップとして作品を作り上げました。
かなりの強行スケジュールでしたが、
驚いたのは学生のなかに高校生、さらには中学生も混じっていたということ。
日本よりもデザインに対しての意識や窓口が広いように感じました。

このIDCでは現在、国際コンペを開催しています。
前述の通り、学生へのデザイン教育にはかなり力をいれているので、
賞金などの待遇も日本のそれとは桁違いに(文字通り桁が違います)すごいです。

https://www.tisdc.org/en

テーマも日本人に馴染み深いものなので、
興味があれば、是非参加してみてはいかがでしょうか。

三星安澄

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