立山町ワークキャンプ2023への参加

2023,09.30 研究室建築/インテリアプロダクト

9月6日〜10日、富山県立山町と本学CSL(コミュニティサービスラーニングセンター)の協働で行われた「立山町ワークキャンプ」に参加しました。
今年の参加学生は環境デザイン学科 橘研究室(プロダクトデザインコース)と金子研究室(建築・インテリアデザインコース)の3・4年生計12名です。
立山町から求められたものは、新しく町の中心部にできる「防災センター」の活用方法の提案です。防災センターと言っても普段は町のコミュニティ施設としての活用が求められていました。参加学生は4つのグループに分かれて、立山町のリサーチを行い提案を考えました。

このワークキャンプ期間中は、立山町役場の職員の方から町の概要を説明していただき、町長との意見交換、施設見学等を通して町への理解を深めました。そして現地で得た情報を加えて企画案を調整し、町民の方とのワークショップに臨みました。

立山町役場職員の方から町の概要について説明を受けました。 町の視察中、お店の人が外まで出てきてくれました。

ワークショップではまず4つのチームが発表を行い、その後各チームに町民の方が加わってアイデア出しや意見交換を行いました。

ワークショップの様子。

学生たちは、普段の町の様子に目を向けそれぞれ町と施設と人を結び付ける提案を行いました。防災グッズ制作ワークショップの企画、まちの商店街で高校生が部活を行う企画、立山町を走る富山地方鉄道を利用した企画、まちの産業に注目しまちと企業が協力する企画です。いずれの提案も今、立山町にあるものや風景、人に着目し、それらを活かしながら町の未来を作っていくというものでした。

(左)防災センター建設予定地近くの公園。センターと一体化した使い方も考えられます。                  (右)商店街の様子。ここで高校生が部活をやったらどうなる?

(左)富山地方鉄道の駅と車両。立山町には3つの路線が走っています。                                      (右)五百石駅前から立山製紙の煙突が見えます。立山町は第二次産業就業者が多いもの特徴です。

(左)アイデアや意見を色分けした付箋に書いて並べていきます。                                             (右)グループ毎に学生と町民が意見を出し合いました。

ワークショップ最後のリフレクションでは、地元への想いが溢れ感極まって泣き出す町民の方も出るほど、盛会でした。今回立山町の皆さんに喜んでいただけたことは大きな成果です。
同時に私たちも普段の大学では得られない学びがありました。学生が提案した企画を真摯に受け止めていただき、町の未来を一緒に考える機会をいただけたことは住民主体のまちづくりを実感することができました。参加した学生の中にはまちづくりに関わる仕事に興味を持った人もいます。この体験を今後の設計、デザインに活かしてほしいと思います。

そして立山町の皆さんには大変お世話になりました!!
ありがとうございました。
(金子友美)

追記:Youtube富山県立山町公式チャンネルにも活動の様子がアップされています。
https://www.youtube.com/channel/UCp8zTqZnYYQL3qGytsjBUPQ

 

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