2020,04.20 プロダクト
みなさん、こんにちは。
プロダクトデザインコース助手の長井です。
今日は、天気のいい暑い夏の日や、少し肌寒くなってきた秋の夜、
今回のような長期休暇のあいだに、私が無性に観たくなる映画を紹介します。
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」
1984年 ‧ アニメーション/SF ‧ 1時間 41分
いつの時代も10代の心に響く漫画を描き続ける高橋留美子の原作「うる星やつら」を題材に、
押井守が脚本、監督を務めた作品です。
みなさんは、学園祭前やグループ課題の発表前など、
何か大きなイベントに向けて、
いつものメンバーと毎日のように顔を合わせドタバタする日々を経験したことはありますか。
また、その時間を「毎日忙しい、けどなんか楽しい」、
そんな風に思う感覚はありませんか。
そんなことあったかな、という人は、
これから始まる大学生活できっと何回か経験するはずですし、
ぜひ、経験して欲しいです。
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」はまさにそのような感覚を彷彿とさせます。
この物語も、いつものメンバーでいつものドタバタが繰り広げられる学園祭前夜から始まります。
もともと、『うる星やつら』に明確な時の流れはなく、
主人公たちは最初から最後まで高校2年生のままです。
この作品自体が「永遠に続く夏休み」のような漫画であり、
劇中でも彼らはそれを望みます。
劇中に流れるBGMの一部は誰もが聴いたことあるであろう
エリック・サティの『ジムノペディ』を意識して作られたとも言われているので、
音楽に興味のある人はそこに注力して観るのも良いと思います。
(余談ですが、サティの「家具の音楽」について調べてみるのも面白いです)
原作の『うる星やつら』を知らなくても楽しめる作品だと思いますが、
原作を知らない人はむしろ「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」で検索して
ネット上で議論される様々な考察や感想、結末を先に見てしまうことも
逆に興味がかき立てられそうで案外良いのかもしれません。
楽しそうで羨ましくもあり、だけどそんな日常が気味悪くもある、
劇中の登場人物だけでなく、それを鑑賞する私たちにも警鐘を鳴らしてくる、そんな作品です。
残念ながら、現在、無料で視聴することのできる動画配信サービスなどは見当たりませんでしたが、
映画観たよ、これ観たことあるよ、という人がいたら、
ぜひ、あのシーンについてお話ししましょう。
長井 優衣(環境デザイン学科 助手)
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