2025,09.07 プロデュース
デザインプロデュースコース3年の堀田美咲、須藤もも香、内田瑛美、山田緋乃が非常勤講師・吉永幸子先生の授業「デザイン企画演習Ⅱ1」で考案した「シロクマ屋のガブっとお持ち帰り」の企画を2025年7月17日〜7月31日に実施しました。
<企画の背景>
食品ロス問題への対策として、私たちは三軒茶屋にある個人経営の居酒屋「シロクマ屋」に着目しました。シロクマ屋は新鮮なホルモンとセルフ飲み放題が楽しめる人気店ですが、食べきれなかった料理を持ち帰りできることがお客様にあまり知られていないという課題がありました。
2008年に農林水産省が出したデータでは、飲食店の食品ロスの半数以上は食べ残しが原因とされています。お客様が持ち帰れることを知らずに料理を残してしまうことで食品ロスが発生しているのが現状なのです。
そこで私たちはこの現状を改善するため、食べ残しを持ち帰り可能であることを広く知ってもらうデザインを提案しました。ポスター、パックスリーブ、およびガイドラインを制作しお客様の行動を促し、食品ロスの削減を目指しました。デザインはシロクマ屋のキャラクターや人気メニューをモチーフに、店のイメージカラーとともに店内掲示や容器装飾を用いました。
パックスリーブは「ガブっとBOX」と名付けました。これは、キャラクターであるシロクマが、食べきれなかった料理を「ガブっ」と美味しそうに食べている様子を表現したかったからです。
制作したガイドライン ポスター
<実施内容>
当日は各階に掲示物を設置し、スリーブを提供させていただきました。7月31日まで実施していただき、店長さんからも「お客さんが喜ぶなら推進したい」と好評を得ることができました。
さらに、シロクマ屋さんの公式インスタグラムストーリーにてこの企画の旨を周知してくださったため、お持ち帰り可能店であることの周知ができたと感じています。パックスリーブは100枚制作し、企画実施期間の2週間で17枚が使用されました。実行しなければ得られなかった結果なため、貴重な体験になりました。企画自体は7月31日までですが、お店側のご厚意で、残りのスリーブが無くなり次第、終了としてくださるそうです。
ポスターを店内に掲示してもらった様子(赤い矢印) お持ち帰りパックスリーブ「ガブっとBOX]
私たちが考えた企画を実際に実施させていただけたこと、大変有り難く思います。ご協力くださったシロクマ屋様、先生方に心より感謝申し上げます。 (指導:吉永幸子非常勤講師)
お店の前で店長と
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