【FASHION】海外デザイン演習ファッション

2025,09.30 ファッションコア科目

 

9月6日(日)〜17日(木)海外デザイン演習 「イタリアデザイン探訪」を紹介します。今年度はイタリアを代表する3都市(永遠の都ローマ、花の都、ルネサンスの栄光を今に伝えるフィレンツェ、ファッションの都ミラノ)を訪問しました。フィレンツェではマランゴーニ学院での研修プログラムに参加した後、フィレンツェ近郊のバッグ工房で、皮革に関する講義、縫製工場の見学、ワークショップに参加しました。

9月7日 ローマは至る所に遺跡のある街です。初日は、バチカン市国、スペイン広場、トレヴィの泉を見学しました。8日は自主研修で主な行き先は、コロッセオ、フェロロマーノ、真実の口、ヴァチカンなどです。

9月8日はローマからフィレンツェに移動。9月9日はピッティ宮殿の衣装博物館やウフィッツィ美術館など多くの見所が徒歩圏内で訪問できまます。ミケランジェロ広場からは、フィレンツエの街を一望できます。

9月10日 マランゴーニ学院では、ますはじめに校内を案内していただきました。古い建物の中はシックなグレーに統一され、在学生の作品や写真が展示され、機能的で洗練された素敵な空間でした。

授業はMIGEL先生からリサーチから分析、プレゼンに至る過程の重要性について、とにかく分析は深く掘り下げること。また、見学先のサルバトーレ・フェラガモの靴の素材、靴の特徴など見所について紹介があり、最後にワークショップとしての課題が出されました。課題内容をA3にまとめて明日、グループ発表をします。

講義の後、ODILE先生とフェラガモ美術館を見学しました。靴の素材は?、靴のデザインのインスピレーションをどこから得たもの?、靴の商標登録って?、フェラガモ氏と映画スターとの交流は? などがわかりやすく展示されていました。これら多くの展示品から、各自が一つの展示物を選んで、グループで話し合い、プレゼンに備え、ボードにまとめていきます。

9月11日 ファッションにおけるイメージの重要性についての講義とグッチのブランドについての講義の後、昨日の課題のプレゼンです。続いて、明日までに提出するワークショップ課題が提示されました。その後、グッチ博物館を見学しました。

9月12日 イタリアファッションの伝統についての講義と、昨日提示され課題の発表を行いました。また、休憩を挟んで、JACPO先生による、ファッションポートフォリオに向けた思考についての講義と、グループ毎のアドバイスを受けました。

9月13日 今回マランゴーニでの通訳もかねていただいた、岸本千春氏の皮革縫製工場と、ご紹介いただいたバッグ製作の現場を訪問しました。LORELLE先生から、今回のためにデザインしてくださったバッグのデザインから、パターン作成、試作品の制作までを再現していただきました。また、ワークショップでは、キーホルダーを完成させました。

PAOLO先生から、バッグの制作の過程で必要不可欠な接着芯の強弱による風合いの違いや、バッグ制作の工程を、実際に使う機械を操作しながら、丁寧に解説してくださいました。

通訳でもお世話になった岸本千春氏は、本学の卒業生です。イタリア在住で旦那様と皮革の縫製工場を経営されています。岸本氏から毛皮製品の特徴について、素材の取り扱いや、製品にする際のポイントなどについてお話を伺いました。イタリアのものづくりのこの後、工場を訪問し、CADシステムから、パターンカッティングの様子を見学させていただきました。イタリアのクラフトマンシップの哲学、職人技術の大切さ、製品作りへのこだわりを伺うことができました。

充実した見学を終えた後、ヴィンチ村に移動し、博物館見学とレオナルドダヴィンチの生家を訪問しました。

見学後、近くのワイナリーで夕食をいただいた後、フィレンツェに戻りました。

9月14日 長い滞在だったフィレンツェを後にして、ミラノに移動しました。到着後、ガレリア、ドーモを見学しました。

9月15日は左イタリア最後の1日を自由研修で過ごしました。スカラ座やドォーモなど各グループで思い思いに過ごし、9月16日に帰国の途につき、9月17日に無事に成田に到着しました。

イタリアは、「ファッションの国」として、国内では毎年、ファッション関連の展⽰会や⾒本市が開催されています。特に、「ミラノファッションウィーク」(ミラノコレクション)や「ピッティ・ウオモ」(イタリアのフィレンツェで毎年2回、1⽉と6⽉に⾏われる世界最⼤級のメンズファッションブランドの国際⾒本市)が有名です。イタリア発祥のブランドといえば、グッチ、フェンディ、ジョルジオ・アルマーニ。ヴェルサーチetc. ファッションのトレンドの発信地でもあります。今回は、研修旅⾏ならではの⾒学先や世界有数のファッションの教育機関であるマランゴーニ学院での授業をメインに、イタリアのファッションや⽂化に触れ、イタリアのクラフトマンシップを肌で感じることができました。ちょうど出発前「モードの帝王」と言われるジェルジオ・アルマーニ氏が91歳で亡くなったとの報道は、今回の研修と合わせて記憶に残る出来事でした。

マランゴーニ学院のHPはこちらです https://www.galileoschools.com

(担当 ファッションデザインマネジメントコース 教員 下村久美子)

 

 

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