2025,10.31 プロデュース

制作した「よしたみ」(カードゲーム)
本企画は、デザインプロデュースコース3年⽣前期の授業「デザイン企画演習Ⅱ1」において、「地域の応援団になる」という課題に取り組んだものです。私たちは埼⽟県吉川市を対象に、 “吉川市に住む⼈々が、⾃分たちのまちの魅⼒を再発⾒できるように”を目標に、インディアンポーカーをモチーフにしたカードゲーム「よしたみ」を企画・制作しました。
リサーチ当初は、吉川市がなまずで有名なことを知り、「なまずコーラ」に⽬を向けました。製造会社である株式会社⼗⼋屋の⽯井和也さんへのインタビューを⾏ったことをきっかけに吉川市に料亭⽂化があることや個⼈飲⾷店での⼈とのつながりが強いことを知りました。⽯井さんは商⼯会のメンバーであることから、さらに吉川市に詳しいまつざわ煎餅の松澤鈴⼦さんを紹介していただきました。そこで吉川市の⼈とのつながりを実感することができました。これらのインタビューを通して市⺠は地域の魅⼒を認識できていないことがわかり、⽯井さんの「なまずコーラ」のように何か媒体物を作ることで地域の課題解決をしたいと思いました。

(株)十八屋へおうかがいして石井和也さんへインタビューさせていただきました。
そこで⼈とのつながりが濃いことを⽣かして市⺠だからこそわかるカードゲームを制作しました。市の歴史が⻑く、営業年数の長い商店などが多いことから年号を勝敗とするルールにしました。そして吉川市の中原恵⼈市長にも直接インタビューを⾏い、地域のリアルな声を伺うことで、ゲームの内容をより深めました。これらの貴重な対話が、作品の⽅向性を定めるきっかけとなり、ブラッシュアップにも⼤きくつながりました。

吉川市 中原恵⼈市長と(吉川市役所にて)
その結果、本学科デザインプロデュースコース2025年度前期選抜合同講評会において審査員の⽅々から⾼い評価をいただき、最優秀賞・学⽣賞・⾮常勤講師個⼈賞の三冠を受賞しました。さらに、吉川市⻑・中原恵⼈さんのアメーバブログとInstagram でもご紹介いただきました。
本企画が地域への課題解決へのきっかけ作りとなる作品になったと実感しています。この経験は、学⽣⼀⼈ひとりにとって「主体的に⾏動する⼒」や「地域の魅⼒を企画として形にする⼒」を養う貴重な機会となりました。
今後も「よしたみ」で得た学びを活かし、地域と⼈をつなぐデザインの可能性を追究していきます。
(環境デザイン学科3年 粟崎絢也音、新保千夏、仁科はるな、服部伽音、吉澤 碧)

いただいた賞状と記念撮影
吉川市 中原恵⼈市長、(株)十八屋 ⽯井和也様、まつざわ煎餅 松澤鈴⼦様、ほかご協力いただきました皆様に心から感謝いたします。(環境デザイン学科教員 金子友美)
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