2025年11月8日(土)、9日(日)の2日間にわたり秋桜祭(学園祭)が開催されました。今年も多くの方にご来場いただきありがとうございました。

私の研究室では「広場・オープンスペース研究会」というものを行っています。私自身は1990年代から海外の都市広場の形態研究を行ってきました。近年は国内のオープンスペース(都市空間で人の活動の場となるところ)に目を向け、研究室の学生たちとその様態の観察から今後の空間デザインの指針を見い出すことを目標に研究活動を行っています。
秋桜祭では4回目となる展示を行いました。今年のテーマは「人の活動と水のかたち」です。水は私たち人間が生きていくためには必要不可欠なもので都市潤いを与え憩いの場を創り出してくれます。でもその一方で、私たちは水の中では生きられずそのかたちによっては人の活動を制限するものにもなります。
展示では周囲のデザインによって形を変える水の姿を2つの軸(接触・非接触、対象空間の中での位置づけ)で整理し、6つの事例の模型を展示しました。

秋桜祭の2日間で約400人もの方にご覧いただくことができました。「水」をそんな風に考えてみたことが無かった、どうして日本では広場の文化が定着しないのか、などなど水とオープンスペースの関係に興味を持っていただき沢山お話しをさせていただきました。

ご来場いただきました皆様ありがとうございました。
今年はご都合が合わずご来場いただけなかった方もまた来年?どうぞいらしてください。お目にかかれることを楽しみにしてお待ちしております。 環境デザイン学科教員 金子友美
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