台湾国際ワークショッププロジェクト

2025,11.11 研究室プロダクト

10月16日(木)〜20日(月)台湾国際ワークショッププロジェクトについてご紹介します。

雲林科技大学で開催された「2025ICWVCD WORKSHOP」に参加するために、学生14名と三星安澄先生で4泊5日で台湾へ行ってきました。

1日目 2025.10.16

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日本から台湾の首都台北へ、現地集合で向かいました。

朝に出発する前半組と、お昼ごろに出発する後半組に分かれて、台北桃園空港へと向かいました。
前半組は台北に到着後、三星先生と合流し先生のおすすめスポットを巡りました。
夕方には後半組と合流し無事全員集合。

ホテルに荷物を置いた後は、みんなで台北駅周辺の夜市へと繰り出しました。


胡椒餅、麺線、豆花など、台湾のソウルフードに舌鼓を打ち、お土産も購入して、台湾1日目を満喫しました。

2日目 2025.10.17
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それぞれ朝食をとりながら、散歩に行く人、パン屋へ向かう人、早起きして台湾定番の朝食「鹹豆漿(シェントウジャン)」を食べに行く人など、思い思いの朝を楽しみました。
夜の賑やかな雰囲気とは打って変わって、落ち着いた朝の景色に心が和みました。

腹ごしらえの後は、全員で「松山文創園區」を訪問しました。
ここは、日本統治時代のタバコ工場跡地をリノベーションした、クリエイティブな文化・アートの発信地です。

古い建築の趣を残しつつ、ギャラリーやデザインショップ、図書館などが集まった空間で、歴史と現代が融合していました。天候にも恵まれ、中庭の景色も美しく、台湾のデザイン文化に触れる貴重な時間となりました。
午後は、新幹線で台北から雲林まで移動。台湾の新幹線は日本の車両と同じ型だそうで、異国の地で少し懐かしさを感じました。


雲林駅に着くとスタッフのAnnieさんとJesseさんが温かく出迎えてくださり、お菓子がいっぱい詰まった漁師バッグをプレゼントしていただきました。

その後、ホテルへ移動し、歓迎パーティが開催されました。台湾の大学院生の方々と交流しながら、バイキング形式の料理を楽しみ、1日を締め括りました。

 

3日目 2025.10.18
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いよいよ雲林科技大学でのワークショップ1日目。
台湾の学生と合流し、本格的なプログラムが始まりました。
始めは、韓国の張聖煥(チャン・ソンファン)先生のインフォグラフィックスについての講義です。

張先生はインフォグラフィックの分野で国際的に活躍されており、情報を整理・構造化してレイアウトに落とし込むプロセスを、実際の事例を交えて教えてくださいました。
昭和女子大学ではインフォグラフィックについて深く触れる機会がなかったため、非常に興味深い講義でした。
続く三星安澄先生の講義では、研究室での活動紹介や先生の作品の紹介がありました。


先生の作品である紙の名刺入れを制作したり、瓶立てゲームを体験したりと、終始和やかな雰囲気でした。

昼食はグループのメンバーと一緒にいただきました。
最初はお互いに緊張していましたが、台湾の学生たちはとても親切で、翻訳機を駆使しながらコミュニケーションを重ねるうちに、すぐに打ち解けることができました。
食後はカードゲームや雑談を楽しみ、日本語が話せる学生もいて会話が弾みました。


午後は、曾啟雄(ツェン・チーシュン)先生の染色の授業です。
ラック虫(マゼンタ)、タデアイ(藍色)、黃櫨(黄色)を用いた草木染めのデモンストレーションがありました。
自然から生まれた染料の歴史的背景や特性について学ぶことで、染色への理解がより深まりました。

紹介された3色の中から1色を選び、1人1枚シルクのスカーフを染めました。輪ゴムで絞って模様をつけるなど、オリジナリティ溢れる作品が数多く完成しました。
その後は2つのクラスに分かれてグループワークを行いました。

張先生のクラスはインフォグラフィックスを、三星先生のクラスはパッケージを作る課題に取り組みました。互いに第一言語が異なる中での作業は難しさもありましたが、翻訳アプリや身振り手振り、英語を交えて協力しながら作業を進めました。


作業を重ねるうちに自然と中が深まり、チームワークも高まりました。
夜は台湾の学生達と大学近くの斗六夜市(ドウリュウよいち)へ行きました。

台北の夜市とはまた異なり、日本のお祭りの屋台のような雰囲気でとても賑わっていました。台湾ならではの食べ物を堪能し、夜市のゲームにも挑戦しました。


三星研究室では、台湾夜市のゲームについての研究もしているため、現地調査も兼ねて楽しむことができました。

台湾の人々の温かさに触れ、お腹も心も満たされた充実した1日となりました。

 

4日目2025.10.19
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ワークショップ2日目。
まずは前日の続きのグループワークから始まりました。それぞれが進めてきた内容を報告し合い、完成に向けて作業を進めました。
午後のプレゼンテーションに向けて、スライドの制作や発表の練習など、入念に準備を行いました。
ランチタイムは昨日と同様に和気あいあいと過ごし、カードゲームをしたり、グループで発表の練習をしたりと終始賑やかでした。

午後はいよいよプレゼンテーションの時間。このワークショップの集大成です。
各グループが英語でプレゼンテーションを行いました。難しい課題でしたが、全グループが完成させることができました。
互いの発表から多くの刺激を受け、学びの深い、実りのある時間となりました。


2日間のワークショップを通して、台湾の学生との距離もぐっと縮まり、別れが名残惜しく感じられるほどでした。

ワークショップ後はディナーパーティがありました。
かつて活版印刷所だった場所を改装したレストラン。ボリュームたっぷりの美味しい料理をいただきながら、それぞれのグループでの体験を共有し、楽しいひとときを過ごしました。

 

5日目 2025.10.20
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台湾最終日。AnnieさんとJesseさんが雲林駅までお見送りにきてくださいました。台湾渡航前から様々なサポートしてくださったお二人に感謝の気持ちを伝え、後ろ髪を引かれる思いでお別れしました。

その後、新幹線、MRTを乗り継いで空港へ。たくさんのお土産と思い出を胸に、全員無事日本へ帰国しました。

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出発前は、言語の壁や現地の学生と打ち解けられるかなど不安もありましたが、そのような心配はすぐに消え去りました。

台湾の方々は本当に温かく迎え入れてくださり、充実した時間を過ごすことができました。

台湾という異文化の地で、新しいものを見て、食べて、体験して、多くの学びと刺激を得ることができました。

このような貴重な機会を与えてくださった三星先生、雲林科技大学の先生方、サポートしてくださったスタッフの皆さま、そして台湾の学生の皆さんに心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。
(環境デザイン学科3年 笹平)

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