少し前のことになりますが、今年の10月に台湾の2つの大学で、学生向けの国際ワークショップを行いました。今回はその様子を簡単にご紹介します。
國立雲林科技大学(YunTech)での取り組み
まず訪れたのは、國立雲林科技大学(YunTech)です。
私にとっては今回が4回目の訪問となり、本学とはこの夏から正式に協定校として連携を進めています。その一環として、今回は私の研究室の学生にも参加してもらいました。

当日の詳細レポートは、本学の笹平さんが別記事でまとめてくれているので、そちらもぜひご覧ください。

日本と台湾、二つの環境で育った学生たちが混じり合い、交流しながら一緒にものづくりをする経験は、学内だけでは得られない学びにつながったのではないかと思います。
南台科技大学でのワークショップ
もう一つの訪問先は、台南にある南台科技大学です。
(台湾では「科技大学」にデザイン系の学科が設置されていることが多いのも特徴です。)

ここではプロダクトデザインコースの学生を対象に、三日間のワークショップを実施しました。1年生から大学院生まで、30名弱の学生が参加してくれました。
内容は、本研究室でも取り組んでいる「紙でサングラスをつくる」というワークショップです。

台湾の学生たちの熱意は本当にすごく、言葉の壁があっても(私も英語が得意というわけではありませんが…)、なんとか自分のアイデアを伝えよう、先生からフィードバックを得ようとする前向きな姿勢に強く心を動かされました。

二つの台湾で感じたこと
今回の二つのワークショップを通じて、台湾の学生の「日本への関心の高さ」と「個々の意識の高さ」をあらためて感じました。
私は以前から、日本と台湾の学生が自然に交流できる場をつくりたいと考えており、また自分自身も日本と台湾という二つの拠点で、ものづくりや研究を続けていけたらと思っています。
その考えが、今回の取り組みを通じて少し形になったように感じています。
来年以降も台湾との繋がりを深めながら、さまざまな学びの場を創出していければと思います。
(プロダクトデザインコース 特命准教授 三星安澄)
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