台湾での研究室展「製作後思考」

2024,06.15 プロダクト教員紹介


プロダクトデザインコースの三星です。
3月の記事にも関連しますが、
先日、台湾台北にて私自身の研究活動と研究室での活動を含めた
展覧会を行ってきましたので報告します。

ギャラリーのあるのは台北の北側に位置する士林という地域にあります。
このギャラリー「温室」は
港区にあるSHIBAURA HOUSEという会社が運営している場所で、
三星はこのギャラリーの立ち上げの時にお手伝いさせていただいた縁で
今回の展覧会を行うことになりました。

展覧会のオープニングは
台湾の超大規模卒制展「YODEX」というイベントと
同じタイミングにしました。
このYODEXは4日間で8万人が訪れるという
日本の卒制展の規模からすると考えれない大きさのもので、
台湾全土の美術系大学が競い合うように自分たちの卒業制作を展示しています。

その熱量もものすごいものがありましたし、
日本との大きな違いとしてはパテントや何かの受賞に対しての意識が
とても高いということが挙げられます。
卒制の作品の特許を申請していたり、Gold pin(学生版Gマークのようなもの)を取得しています!ということをアピールしていたり。
この辺りのデザインに関しての意識は
日本の学生も見習うべきポイントかなと思いました。

展覧会の話に戻りますが、
今回の展覧会のタイトルは「製作後思考」。
日本語いうと「つくってから意味をつくる」というようなものです。
これは何か明確な目的をもとにデザインをするのではなく(それが普通ですが)
何かを作ってみて、そのできたものに導かれるように制作を続けていくというようなニュアンスで、
私たちの研究室活動を表しています。

展示するだけやイベントでトークをするだけでは
せっかくの機会がもったいないということになり、
台湾の学生たちにも一時的に三星研究室の研究生になってもらって、
私たちのしている研究を一緒にしてもらうという2週間のワークショップも行ってまいりました。

台湾の街中にあるものからクッキーの型を作るという研究を行いましたが、
学生からプロのデザイナー、お菓子屋さん、そして大学の先生まで、
色々な背景の方に参加していただき、
大変盛り上がった2週間でした。

今回、本学からも数名の有志の学生が現地で合流しましたが、
日本と台湾をつなぎつつ、互いに刺激し合う関係性を作ることが
今後もできたらと思っています。

 

photo masato sata

プロダクトデザインコース 三星安澄

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